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ドロ舟に乗った「たぬきオヤジ」の 3DソフトBlender チャレンジ記

フクイラプトル

【フクイラプトル】

フクイの泥棒

 福井県白亜紀前期の層で発見された純国産肉食恐竜です。前脚の発達した鉤爪を利用して獲物を捕っていたと考えられています。福井ではその他、フクイサウルス(イグアノドンの仲間)や恐竜の卵、子供の恐竜、フクイティタン(竜脚類)の他、小型獣脚類の化石も見つかっていて、日本を代表する恐竜化石の産地です。  フクイラプトルはアロサウルス上科に属する肉食恐竜と考えられていますが、大きな鉤爪からか、進化型の同じアロサウルス類であるメガラプトル類に属しているという説も近年発表されたともあります。

なぜ「泥棒」の汚名が

 オビラプトル(卵泥棒)という卵を抱えこんで発見された化石が誤解の元になってしまいます。のちに卵は抱卵していたものという説が一般的にななりますが、すでに名前は「泥棒」で定着してしまっています。古生物学的に似た骨格を持つものは、同じような名前が付けられます。エオラプトル、シンラプトル、ミクロラプトルなどなど。もちろん、肉食恐竜のほとんどが生きるために卵を盗んで食べていたことは想像できますが、「泥棒」のレッテルはちょっとかわいそうな気がもします。

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フクイラプトル、日本初の全身骨格復元肉食恐竜、体長4.5m。