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ドロ舟に乗った「たぬきオヤジ」の 3DソフトBlender チャレンジ記

シノサウロプテリクス

シノサウロプテリクス

中華竜鳥(ちゅうかりゅうちょう)

 恐竜の姿をしていながら鳥の様に羽毛を備えた化石が中国で初めて発見されてました(1995年、1億2500万年前の地層)。その後、さらに多くの羽毛を持つ恐竜の発見もあり、鳥類は恐竜から進化したという説が有力になっています。
 ウィキペディアWikipedia)によると、発見当初は羽毛が生えていたことから、鳥類と考えられたため中華竜鳥名付けられたとあります。ノコギリ状の歯が並び、小動物や昆虫を捕食していたものと考えられています。現代の鳥を見ていると、もしかしたら、空は飛べないまでも、同じような生態を持っていたのではないかと感じることができる鳥がいます。例えば、カッコウホトトギスに見られる托卵などは恐竜ならやりそうだとか、砂地に穴を掘って卵を産み再び砂をかけ地熱で孵化させるというハイテクな鳥たちを知ると、肉食の恐竜たちならやっていそうなことではと思うのです。話は変わりますが、ちょっと恐竜の定義について説明を付しておきます。

 

恐竜の定義

 学術的には「鳥とトリケラトプスの直近の共通の祖先と、すべての子孫」ということになっています。ということは現在の鳥は、みんな恐竜と言ってもおかしくないのでは、と思う方もいらっしゃると思いますが、そうはならない訳で、あくまでも爬虫類の中でのことです。極端に言うと爬虫類で胴体から脚がまっすぐ地面に伸び、ワニの様に関節がまがらない爬虫類のことを恐竜というのです。したがって、シノサウロプテリクスは立派な恐竜ということになります。
 それ比べて、プテラノドンに代表される翼竜や、モササウルスなどの魚竜は恐竜時代を生きていた爬虫類ですが「恐竜」とは言えないのだそうです。同じグループでも良さそうなものですが、学術は何かと難しいものです。
 ちなみに、シノサウロプテリクスは動物界、脊索動物門、脊椎動物亜門、爬虫鋼、双弓亜鋼など、まだまだ分類学上の専門語が続いていきます。素人には理解するどころかかえって難しさが深まるばかりで、「で、名前は何でした?」ということになりそうですね。

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シノサウロプテリクス白亜紀前期、保温性の羽毛を持っていた。体長1m。